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【リモートワークのすゝめ】やめた方がいい5つの習慣

 コロナの影響でリモートワークという働き方が一気に日本中にも広がった。急にオンラインツールが普及し、リモートワークというのが一つのトレンドとして消化すらされている。しかし、リモートワークという働き方に慣れていない人が現状ほとんどであり、自宅で働くとなるとだらけてしまう、あるいは、自分を管理する方法がわからないという人がほとんどのように思える。

 実は、生産性に関しては、オフィスで働くよりも在宅の方が、最低でも1.0 – 1.5倍以上は向上するということが研究でも報告されている。在宅では集中できない!という人も含めての話だ。
 つまり、多くの人はオフィスで仕事をしていると勘違いしていて、集中していない人がほとんどということに違いない。

 一方でおれ自身はというと、仕事をむしろリモートでしかしてきたことがないので、出社というのを経験したことがほとんどない。だからこそ、リモートワークをパンデミックを機にスタートした人、これからリモートワークを始める人のために、おれ自身の経験と開発を共有したい。

一日中パジャマでいるのをやめよう

 おれ自身も、朝起きてそのままパソコンを開いてパジャマのまま一日中仕事をしていも日もあったりする。これは本当に恥ずかしいことではあると反省している。それでも意識的に着替えたり、せめて髪に櫛を通すようには意識をしている。そのほうが身が引き締まる気がするのである。

 銀行などで働いているように、スーツを着てネクタイをしなければならないと言っているのではない。一日中パジャマを着ていると、心も体も魂も助けられず、真剣に取り組めなくなってくる。美意識も下り、やる気もなくなったり、心が貧しくなっていく気がする。

 フォーマルである必要はない。しかし、「勤務時間」と「オフタイム」の境界を非常に明確に設定する必要がある。そのための方法は、それに応じた服装をすることなのである。着替えることでスイッチを入れ、これから仕事をするぞ、と自分自身を錯覚させるのである。自分が実際よりも精査されていると自分を騙すことが、在宅勤務の重要な部分なのである。在宅勤務のときは一日中パジャマを着ているだけだと言う人は、まず服装を着替え、寝癖を直すところから、一日をスタートしよう。

自分が家にいることを忘れないでおく

 あなたの家があなたの仕事場になっている場合、それはあなたがいつも仕事場、オフィスにいることを意味する。 やるべきことは常にあるため、注意しないと、起きている時間すべてを仕事に費やしてしまいがちだ。一日中仕事をしてしまうというのを、豊と言えるかは怪しい。

 仕事中毒や燃え尽き症候群と関係してきてしまうことすらある。問題は、あなたの家があなたの仕事場であることを忘れてしまっていることだ。自分で自分の時間や空間をコントロールするように意識する必要がある。オフィスに出社して出社時間が決まっていれば、代謝の瞬間に仕事から切り離せるが、あくまでそれは自分をシステムの中に置いているだけで、在宅の場合は、自分でシステムを構築する必要があるのである。

ソーシャルメディアに費やす時間を制限する

 これは一般的には良い人生の秘訣で、一日中コンピュータの前にいることの問題は、特に私たち全員が世界的大流行の真っ只中にいるときに、破滅的なSNSのブラックホールに吸い込まれる可能性がある。

 ソーシャルメディアはとにかく我々全員を夢中にさせている。Facebookをひらけば、あちこちで自慢大会が行われている。Instagramをひらけば、あちこちで素人がドヤ顔で自撮りをあげてフォロワー稼ぎに気が狂っている。

 こんなことに時間が奪われていては、全く生産性は上がらない。Google ChromeにもiPhoneにも、サイトやSNSをブロックする機能がある。

 おれの場合は、仕事中は基本的に通知を切り、スマホは機内モードにしている。もちろんSNSやYoutubeは一日合計1時間までしか見れないようにPCとスマホの両方を設定してあり、仕事は30分ごとにタイマーを回して従事している。
 自分自身をハックしているのだ。
 人間の集中力なんて数分しか持たなければ、1時間も椅子に座っているのは健康に悪すぎる。だから、30分インターバルで仕事をしている。30分したら屈伸するなり、少し1, 2分歩いてまたすぐ仕事に戻る。休憩も、だらけないようにもちろんストップウォッチを回している。こんなことをいちいち自慢げに晒すのは品がないから、本当は公開したくないが、おれはおれなりに陰で工夫してる。これは大学院で一日15時間勉強、研究や開発、ビジネス、デートをこなす必要があったため、作り出した自分なりのシステムである。

明確なスケジュールを設定する

 毎日、何があっても仕事をやめる時間を設定する必要がある。1日を時間ではなく、タスクの観点から考えることをお勧めする。一日の始めにリストを作成する。 決められた時間前にすべてのタスクを完了できれば、すばらしいじゃないか! 本を読んだり、ビデオゲームをしたり、恋人とSEXしたりする時間が生まれる。 ただし、何があっても、その設定時間を過ぎたり、タスクのリストに追加したりしないでおこう。 そうでなければ、あなたはただ止まらずに、仕事をし続けるだろう。

外へ出よう

 これは、パンデミックの場合でも不可欠だ。在宅勤務の人々は、画面にすぐに利用できるすべての情報があることを知っているゆえに、玄関先に大きな世界があることを忘れてしまいがちだ。

 外に出て、日光を浴び、身体を動かし、街を、人を観察し、事件に巻き込まれ、新しい人と会い、素晴らしい人生にデザインしてくれ。幸せになってくれ。

ABOUT ME
齊藤 大将
Steins代表取締役兼開発者 エストニアの国立大学タリン工科大学物理学修士修了。在学中に現地案内事業で起業。大学院では文学の数値解析の研究と小型人工衛星研究開発チームに所属。 フリーランスエンジニアやデータサイエンティストとして活動しながら、VR教育やVR美術館を創作。現在、株式会社Steinsを立ち上げ、AI・VRを使い、アーティスト活動をしている。 CNETコラムニストでエストニアとVRに関する二つの連載を持つ。 元テニスコーチ。
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